「忙しい看護学生さんの勉強を少しでも楽にできたらいいな」
「事前学習・実習・国家試験対策に役立つ情報が気軽に調べられたらいいな」
そんな思いから「毒茄子(毒ナース)」は生まれました。
毒茄子の勉強部屋では、
「手元に教科書がないけどちょっと検索して見たい情報がある」
「レポートにまとめるときに参照したい」
といったときに教材・ノート代わりに活用して頂けるものを目指しています。
今回は【新生児の形態と機能の特徴】について。
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新生児の形態的特徴 ~身長、体重、頭囲、胸囲~
身長 | 男児 49.1 cm |
女児 48.6 cm | |
体重 | 男児 3,040 g |
女児 2,960 g | |
頭囲 | 男児 33.5 cm |
女児 33.0 cm | |
胸囲 | 男児 32.6 cm |
女児 32.1 cm |
(頭囲>胸囲)
※基準値、標準値は文献により異なります。ご参考までに。
新生児の機能的特徴 ~呼吸、循環、体温~
正常値 | 特徴 | |
呼吸 | 40~50回/分 | ・肺のガス交換面積が小さい → 呼吸不全に陥りやすい ・気道が細く柔らかい → 気道閉塞が起こりやすい ・強制的鼻呼吸 → 口で呼吸できないため、鼻閉に注意 ・腹式呼吸 ・呼吸調整機能が未発達 → 呼吸中枢が未熟、無呼吸になりやすい ・サーファクタント産生能が未熟 |
循環 | *心拍数 出生直後150~180回/分 以後、120~150回/分 |
・出生後、第1呼吸と共に初めて肺循環が開始される ・心拍数が多いのは、心筋の機能が未熟であるため。 心拍数の増加によって全身への酸素供給を行っている。 ・胸郭に比して心臓が大きいため、心音の聴取は、第3~4肋骨間鎖骨 中線のやや外側で聞こえる。 ・生後48時間以内では、60~80%の新生児で心雑音が聞かれる |
*血圧 収縮期 60~80mmHg 拡張期 30~50mmHg |
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体温 | 腋窩温 36.5~37.5℃ | ・体温を一定に保つことが困難 →体重に比べて体表面積が大きい、皮下脂肪が薄いため ・熱喪失のメカニズム ①輻射:皮膚から周囲の環境へ熱が移動 ②対流:皮膚に接する外気温と気流の流れによる熱喪失 ③伝導:皮膚表面で温かいものから冷たいものへと熱が伝わる ④蒸発:不感蒸泄・湿潤した皮膚からの蒸発 |
新生児の生理的特徴
基準・正常値 | 特徴 | |
消化・吸収 | *必要エネルギー 120 kcal/kg/日*必要な水分 生後3~4日…100ml 生後7~8日…150~180ml*血糖値 40~50mg/dl |
・吸啜・嚥下反射は、在胎35週以降より出現 ・胃の湾曲がなく、噴門括約筋の発達が未熟 → 吐乳しやすい ・胃の容量 30~40ml ・母乳などの摂取物は、1~3時間胃内に停滞した後に腸へ移行 ・胎内では無菌であった腸内は、12時間以内に腸内細菌叢が出現 ・食物の摂取ごとに蠕動運動が起こり、約8時間で便となって排泄 ・初回排便は通常、生後24時間以内 |
代謝・排泄 | *尿量 生後12~24時間… 0.5ml/体重(kg)/時間*尿比重 1.001~1.021(低張尿) |
・新生児の総体内水分量は成人より約20%多い ・細胞内液 < 細胞外液 ・Na、Cl値が高く、K、Mg、リン酸値は低い ・水分の代謝速度は速いが、腎機能が未熟。 →有機酸やClの排泄が十分行われず、アシドーシスに陥りやすい。 ・尿の濃縮能が未熟なため、体液バランスが崩れ脱水になりやすい ・初回排尿は通常、生後24時間以内 |
参考書籍・学生時代にお世話になった参考書/専門書たち
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管理人は第105回看護師国家試験受験者です。そのため記事に掲載されているのは、管理人が看護学生だった当時にまとめていたノートやレポートからの情報です。
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