ミライナース

「ないものはない」世界が注目の挑戦する離島・海士町で学ぶ、人の在るべき暮らし

 

My助
My助
人口約2300人、高齢化率40%超。

そんな“課題先進地”の離島にあったのは・・・とっても幸せそうな島民の暮らし?!

この記事では、日本本島からはるか遠く離れた土地で垣間見た、医療の現状・住民の生活をレポートします♪

 

“島まるごと診療所ツアー”で学ぶ、離島の医療事情

ないものはない」をキャッチフレーズに町おこしに取り組む、島根県・隠岐諸島の離島の町・海士町(あまちょう)。

ここで開催されたのが【島まるごと診療所ツアー】。

医療従事者を対象にしたこのツアーには、医師と看護師が10名ほど参加しました。

 

海士町には病院はなく、島で一つだけある医療機関は無床診療所。

診療所には常勤医師2名・看護師7名・臨床検査技師やOT・STなどが在籍し、一日100~150名の患者の診療を行っています。

“離島の医療”というと、設備や医療機器が古い・整っていないイメージを持つ方が多いかもしれませんが・・・海士町の診療所にはCT・エコー・胃カメラなどがあり、電子カルテにも対応しています。

往診・終末期医療にも対応し、在宅看取り率は60%(自宅40%+特養20%)と高く、数年間県内一位をキープしているそうです。

 

 

 

 

You助
You助
検査室にリハビリ室・・・

設備、結構充実してるなぁ~~~

 

 

My助
My助
この休憩室・・・明らかに・・・

コタツでミカン仕様・・・!

 

「一つの診療所ですべての島民を診るのは大変そう・・・」とも思いますが、それは幅広い知識・技術を身に着けることができる環境だということでもあります。

人口2000人超という島では、役場や保健所、介護施設、訪問看護・・・あらゆる福祉機関・サービス同士がつながっています。

 

You助
You助
現代社会では分断されがちな医療・介護・福祉だけど・・・

離島という限られた地域だからこそ、連携に力を入れているんだね。

 

My助
My助
包括的な福祉・地域に携わり経験を積めることは、

未来のキャリア形成にも活きてくるのではないでしょうか・・・?

 

スローガンは「自立」「挑戦」「交流」!人が集まるチャレンジの町

田舎・地方と聞くと、よそ者を受け入れない閉鎖的なイメージがありませんか?

海士町はそんなイメージとは真逆で「自立」「挑戦」「交流」、そして「継承」「団結」をスローガンに、過疎化や人口流出に歯止めをかけ、島の魅力を作るべく10年以上前から役場が主体となってさまざまな取り組みを行っています。

「自立」「挑戦」「交流」から新しい取り組みや島内外の交流、「継承」「団結」から古くからある人や慣習も大切にしていく姿勢が感じられます。

 

それは言葉だけではなく、行政の実際の取り組みにも表れています。

✔️行政の財源確保のため、町長が自ら、自分自身の給料を50%カット

✔️町長に続き、役員や職員が自発的に“賃下げ交渉”をし給料カット

 

You助
You助
”賃下げ”交渉・・・?!

聞いたことない・・・!

 

通常なら考えられないような行政職員の行動により約2億円の人件費の削減効果が生まれ、日本一給料の安い公務員が誕生。

さらに行政職員の給料カット後、老人クラブや高齢者がバスの“値上げ交渉”や補助金の“返上”を始めました。

 

こうして生まれた財源は

✔️結婚祝金・出産祝金

✔️女性の定期検診や不妊治療の助成

✔️保育料の軽減

✔️育児費用・小児医療への助成

✔️最新の冷凍技術を導入、海産物のブランド化

✔️産業振興による雇用拡大

に活用されていきました。

 

課題があるからチャレンジできる

子ども・次の世代がいて、初めて未来がある

 

人が人を想い、未来を願い行動する。

 

そんな島にはUターン・Iターンで帰島者や移住者が集まるようになり、ここ数年で家族での移住や起業家などが増加。

さらに、島の高校でICT・遠隔キャリア教育、実践型授業などに取り組むことで、少子化で生徒が少なかった高校に島外・海外からの受験生が毎年受験するようになり、超少子高齢化の町でありながら生徒・学級数・教職員・部活数が倍増しています。

 

 

 

You助
You助
学習センターに図書館・・・

公共施設が何かとオシャレ♪

 

 

My助
My助
島民のお宅で頂いた隠岐のみかん、かき餅・干し柿。

住民の温かみにほっと一息でした♪

 

古き良き文化や人の考え方も大切にしながら、新しい文化や人も歓迎し取り入れていく。

“島まるごとブランド化”“島すべてが学び舎”“島まるごと診療所”など、海士町の考え方の軸にあるのは、個を尊重しながらも包括的に人と文化を支え合おうとする思い。

海士町のキャッチフレーズ「ないものはない」には「大切なものはすべてここにある」「ないものはみんなで創っていく」という思いが込められています。

 

少子高齢化が進む離島。だけど・・・人が集まって賑わう温かい土地。

「実際に肌で感じてみたい」そう思った方はいませんか?

 

離島の“リアル”を知ろう!島まるごとツアー

私が参加したのは、2019年11月に開催された【島まるごと診療所ツアー】

診療所の見学だけでなく、海士町の住民の暮らしやワークショップを通して、町おこしの実際や島の魅力を実際に感じることができました。

 

You助
You助
次回のツアーは2020年3月に開催されるみたい。

離島で働いてみたい方も、人が集まる離島の魅力を知りたい方も・・・まずは「知る」ことがすべての第一歩なんじゃない?

 

My助
My助
興味が沸いた方は・・・

一度ツアーに足を運んでみてください♪

 

【東京で開催】海士町も出展♪しまねUターンIターン相談会

My助
My助
興味があるけど島まで行くのは難しい・・・

そんな方は、ふらっと立ち寄ってみては?

次回の離島ツアー

次回開催は2020年3月に開催されるそうです。

医師・看護師・理学療法士などが参加できるツアーになっています。

 

離島医療を見てみたい方から、自然に癒されたい方まで・・・行ってみたい医療従事者の方はぜひ足を運んでみてくださいね。

 

My助
My助
海士町の離島診療所のHPに飛びます♪

 

関連記事