彼と再会して数日。
会ったとき、周りの人には愛想よくするのに、
私にはまともな挨拶もなく目もほとんど合わせず、塩対応だった彼。
会ったあとにも連絡はなにもない。
・・・でも。
彼と再会した日は、娘さんの誕生日。
そしてその4日後は、亡くなった奥さまの誕生日。
私が彼と出逢ったときからずっと、伝えつづけてきたことがある。
「奥さまを一番大事に想って、家族や身近な人を大切にして、感謝をすること。それを相手に言葉にして伝えること」
目の前の人を大切にできなくて、すべてを失ってしまったのが、彼だから。
彼と再会したその日、仲間と一緒にお祝いした、幼い娘さんの誕生日。
初めて会った私を前に、むずがゆそうに、照れくさそうに、ケーキをたくさん食べてずっとひっついてきた娘さんの表情と行動は、きっと一生忘れられない。
そして別れ際に、「HappyBirthday」のクッキーと、かわいい動物スイーツを娘さんに渡した。「もうすぐママさんの誕生日だから、これはママにあげてね」と伝えて。
愛おしい彼と、彼の大切な家族。
あなたたちが幸せならば、私はもう何もいらないよ。
そう思っていた。
だから、最後のプレゼントにしようと思った。
もうこの日で、ツインレイという概念から卒業して、彼から卒業しようと覚悟していた。
でも再会から数日、彼の奥様の誕生日当日。
彼はSNSで奥さまの誕生日を祝う投稿をしていた。
「誕生日おめでとう」
「子供たちは俺が守っていく。元気に育っているから、安心してほしい」
そんな父親としての新たな決意。
そして、
「きっと再婚もするけど、許してくれ」
という懺悔のような宣言。
そしてその投稿には、
奥さまの遺影の前に、私が贈ったクッキーとスイーツを供えた写真がアップされていた。
あぁ・・・もう・・・なんてめんどくさい人だろう。
どうして本人には本音を隠すのに、他人から見える場所でわざわざそんな宣言をするんだろう。
そっちのほうが絶対恥ずかしいのに(笑)
まわりくどくて、分かりにくいのに分かりやすくて。
彼は素直じゃないけど、潜在意識が透けてて丸見えで、あまりにも素直だ。
彼には大切な奥さまがいて、子どもがいて、とても愛していて、愛されている。
それを受け取ってほしかった。ありのままの彼で、そこに在り続ける愛を受け取ってほしかった。
それだけでよかった。
でも、きっと今の彼の中には新しく「私」がいる。
そして、彼の子どもたちの中にもきっと、新しく「私」がいる。
彼と初めて会ったときからつながりを感じ続けている奥さまの魂が、今はとても穏やかに笑っている気がする。
彼の決意・意思表示にも見えるSNSの宣言。
好き避けが過ぎる彼(笑)は、果たしてこれから私に近づいて来れるのかなぁ。
もう彼との関係が「ツインレイ」でも、そうじゃなくてもいい。
ただ彼に、幸せに生き続けてほしい。
どこにいても誰といても、彼が幸せでありますように。
できることなら・・・私と一緒に。
*I for me♡マイセルフケア~あなたはあなたのために。私は私のために*