ツインレイ

ツインレイ*彼と私の物語⑤

ツインレイの彼と初めて出会った日の翌朝。

疲労と生理痛で布団の中でうだうだしていると、早朝から立て続けに三通、彼からメッセージが入っていた。

 

「今日は一日暇なんでしたっけ?」

「〇日の予定空きましたよ。何時にします?」

「昨日は退屈な思いをさせたと思うので、挽回の機会を伺ってます。今日行けたら○○デザイン展に行きませんか?」

 

そのメッセージは「・・・なんだこれ?」と色々ツッコミどころが満載だった。

 

一通目、そもそも私は彼に翌日の予定を伝えていただろうか?

二通目は、そういえば初対面の会話の中で「今月末大阪に行くので、もし予定が合えばお茶でもしましょう」と何の気なしに言った気がする。確かにそう言ったが、予定が「空いた」の言葉には、明らかに予定を「空けた」感が出ているし、なぜ会う前提で話をしてくるのだろう?

そして三通目。彼に誘われたそのデザイン展をネット検索すると(そもそもイベントページのリンクくらい送ってほしい)、【定休日:火曜】と書かれている。その日はなんと火曜日だ。

 

「今日は午前中は〇〇に行く予定と、夕方〇時から予定があります。間の時間なら・・・」

「あと、〇〇デザイン展、定休日みたいですけど大丈夫ですか?(笑)」

そう彼に返信すると、

「うおおおお、あぶねええええ。行くとこでした(笑)」

「別のとこにしよう。11時には予定が確定すると思うから待ってて」

と、返信が入る。

 

(昨日といい今日といい、大丈夫なのかこの人・・・)

(貴重な一泊二日の出張なのに、スケジュールふわっふわすぎだろ)

彼はどうにもこうにもツッコミどころが満載だ。

 

彼のことは一旦置いておいて、私はひとまず午前中の用事に向かうことにした。

向かった先は、自宅の最寄り駅にあるショッピングモールで開催される母子向けイベント。事前に知人からSNS上で紹介された、イベント主催者に挨拶をするのが目的だった。

 

母子向けイベントに行くと多くのブースやフリマが出店しており、ハンドメイドの服や小物が並んでいる。

 

(かわいい・・・。でも、自分で使うものないしなぁ・・・)

(あぁ、彼シングルファザーなんだよねぇ。娘さんにプレゼントであげようかな?)

ふとそう思い、私は小さな女の子が喜びそうな可愛らしいヘアゴムを購入した。

 

そうこうしているうちに、彼からメッセージが届く。

「〇時~〇時の間が空きそうです。アメ横ふらつかない?」

 

(・・・アメ横?)

なんだろう。言葉も選ぶものもどこか不思議だ。そして気を許してもいないのに敬語が解除され始めていることに、なんともいえない馴れ馴れしさを感じる。

 

(ネタとしてはこの人、面白すぎるよなぁ)

もはや彼は「面白い生き物」の部類の人間なのかもしれない。私はそんな不思議な彼と会うため、アメ横がある上野へと向かった。

 

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