テスト用まとめ・ノート

【看護学生向】高齢者の健康レベルに応じた看護:テスト対策、まとめノート

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「忙しい看護学生さんの勉強を少しでも楽にできたらいいな」

「事前学習・実習・国家試験対策に役立つ情報が気軽に調べられたらいいな」

そんな思いから「毒茄子(毒ナース)」は生まれました。

 

毒茄子の勉強部屋では、

「手元に教科書がないけどちょっと検索して見たい情報がある」

「レポートにまとめるときに参照したい」

といったときに教材・ノート代わりに活用して頂けるものを目指しています。

 

今回は【高齢者の健康レベルに応じた看護】テスト対策用まとめノートです。

 

高齢者の健康レベルに応じた看護:まとめ

○ADL

ADL=日常生活動作

○IADL

IADL=社会生活に必要な手段について評価する指標
・電話を使用する能力
・食事の準備
・洗濯 など

○バーセルインデックス

・ADLの評価指標(各10点/5点/0点の三段階で採点、最高100点)
①食事
②車いすとベッド間の移動
③整容
④用便動作
⑤入浴
⑥平地歩行
⑦階段昇降
⑧更衣
⑨排便コントロール
⑩排尿コントロール

○障害老人の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準

ランク
J: なんらかの障害を有するがほぼ自立
A: 屋内自立、外出は介助が必要
B: 座位が保てる(車いすレベル)
C: 一日ベッドで生活

○認知機能の障害

①高齢者のうつ病
・高齢者のうつ病は発症頻度が高く、年齢に比例して高くなる。
・原因は、
1)加齢に伴う身体疾患の慢性化
2)喪失体験 など
・症状としては、身体症状や行動・思考の抑制として現れやすい。

②せん妄
脳の一時的な機能低下

③認知症
脳の器質性病変によって、記憶を中心とした知的機能が徐々に低下し、日常生活の遂行に不具合を
生じた状態のこと。成人以降に発症し、一度獲得した知能が低下した状態。

○認知症

認知症の種類

(1)アルツハイマー型認知症

→  アミロイド蛋白の老人斑、脳萎縮など
アセチルコリンの減少がみられる

(2)脳血管性認知症

→ まだら認知症

(3)レビー小体型認知症

→ 幻視、幻聴が特徴的

認知症の中核症状

・記憶障害
・見当識障害
・実行機能障害
・失語、失行、失認

治療薬

・ドネペジル塩酸塩(アリセプト)
・ガランタミン臭化水素塩酸(レミニール)
・メマンチン塩酸塩(メマリー)
・リバスチグミン(リバスタッチパッチ)

認知症の評価

・HDS‐R(改訂版長谷川式簡易知能スケール)が多く用いられる
30点満点で、20点以下が認知症診断の基準点

看護のポイント

①尊厳を守り、意思表出能力を補う
②周辺症状を悪化させる要因・原因を査定し、行動障害の予防、症状の緩和を図る。
③安全・安心な生活、療養環境の提供
④心身の状態を総合的に査定し、ステージに応じたケアの実践と、サポート体制の構築
⑤家族への支援
⑥合併症の予防、管理

コミュニケーション

・援助者の読解力が重要となる
・認知症という病と、変わらぬその人の本質に着眼

徘徊

・夕暮れ症候群や帰宅願望が強い
→徘徊の要因を探し、ともに行動し、傾聴し、安心・納得させる。

長期臥床、廃用症候群

・寝たきりの原因として脳血管障害が最も多い
・廃用症候群とは、身体を使わないことが長時間続くことによって、心身機能の低下をきたすこと。
→ 一週間の安静臥床で、筋萎縮は 10~15% 、筋力低下は 30%ずつ進行

 

廃用症候群:症状と予防策

①筋力低下、筋萎縮
→ 関節可動域訓練(他動⇒自動)
②関節拘縮
→ 関節可動域訓練(他動⇒自動)
③起立性低血圧
→ 常時ベッドアップ30度、徐々にアップしていく
④心肺機能の低下
→ 適度な活動
⑤褥瘡
→ 体位変換(2時間ごと)、側臥位30度
⑥尿路・呼吸器感染症
→ ベッドアップ30度、呼吸訓練、話す・笑う、口腔ケア
⑦静脈血栓の形成
→ 下肢運動、弾性ストッキング、フットポンプ
⑧骨粗鬆症

褥瘡の評価

・ブレーデンスケール...創傷治癒過程の評価
・NPUAPの分類
・DESIGN-R

高齢者の薬物療法

・多剤併用が多く、相互作用などがおこりやすい
・有害反応を誘発しやすい
・肝機能低下により、解毒機能が低下
・腎機能低下により、排泄機能が低下 薬物が体内に蓄積されやすい
・体内水分量の減少
・服薬コンプライアンスが悪くなりやすい
コンプライアンス → アドヒアランスへ
※コンプライアンス
医療従事者の指示に患者が応じ、遵守しようとすること
※アドヒアランス
患者が治療方針に理解・納得したうえで治療に主体的にかかわっていくこと

高齢者の手術

・高齢者の身体的特徴は予備力低下、個人差増大である
・高齢者は蛋白合成能が低く、回復力が弱い

死の三徴候

①呼吸の不可逆的な停止
②心臓の不可逆的な停止
③瞳孔散大

ハヴィガースト 老年期の課題

①肉体的な強さと健康の衰退に適応すること
②引退と減少した収入に適応すること
③配偶者の死に適応すること
④自分と同年輩の老人達と明るい親密な関係を確立すること
⑤肉体的生活を満足に送れるよう、準備態勢を確立すること

死因

①悪性新生物
②心疾患
③脳血管障害
④肺炎 ※H22までの場合

死に至る経過の4類型

①急死
②不治の病
③臓器不全
④老衰

死の準備

・事前指示(アドバンスディレクティブ)
→ 尊厳死のために生前発行の遺言書(リビングウィル)を書く

検査を行う前に

・「診療」とは? → 「診察」と「治療」
・看護師が診察前に聴取すること
①受診の理由、目的
②主訴と現病歴
③既往歴
④アレルギーの有無

検査を受ける高齢者の特徴

①身体的特徴
・栄養低下
・筋力低下、関節拘縮
・心肺機能、肝臓・腎臓、吸収機能低下
②理解力低下
・脳疾患
・認知機能低下

・高齢者は成人と比べ、症状が非定型的で、潜在化しやすく、一人で多くの疾患をもっている。
・多剤使用していることが多い。そのため、いくつかの病態が重なって症状が出ている。
・主訴が一つではないことが多い。

検査介助の目的

①正しい結果を得るために、
②安全・安楽に検査を行えるよう援助する

検査援助の実際

・高齢者に説明する際は、言葉だけでなく
①大きい文字
②絵のあるパンフレット
③ゆっくり理解度を確認しながら
行うとよい。
・不安の内容は何か聞く
・検査前、痛みを伴う検査であれば痛みの程度、鎮静剤の使用について説明
・検査中は、進行状況を伝えたり励ます
・検査による負担や侵襲の軽減のため、体位を整える技術
・検査前後の観察
→ 痛み、副作用疲労、食欲、下痢、便秘...
・安静の保持
・疲労によるふらつき、転倒への注意

高齢者の検査データ

・加齢による変化は個人差が大きい
・正常値とその人の基準値は必ずしも一致しない

高齢者の栄養状態

・外来通院者の10%、要介護者の70%が低栄養
・低栄養により、さらにADL低下、回復の遅れ、褥瘡、術後合併症リスクなどが高まる

高齢者の低栄養、食欲不振の原因

①身体的要因
・口腔機能の低下
・摂食・嚥下機能低下
・薬剤の影響
②精神・心理的要因
・喪失体験
・うつ病
・認知症(失行、失認)
③社会的要因
・住居環境
・経済的状態

エネルギー計算

*日本人のBEE(基礎エネルギー消費量)簡易算出
[男性] 14.1 × 体重 + 620
[女性] 10.8 × 体重 + 620
*活動係数
・寝たきり(覚醒)... 1.1
・ベッド上安静... 1.2
・ベッド外活動... 1.3

 

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