内分泌・代謝・免疫

【看護学生向】感染症法における感染症の分類、類型

「忙しい看護学生さんの勉強を少しでも楽にできたらいいな」

「事前学習・実習・国家試験対策に役立つ情報が気軽に調べられたらいいな」

そんな思いから「毒茄子(毒ナース)」は生まれました。

 

毒茄子の勉強部屋では、

「手元に教科書がないけどちょっと検索して見たい情報がある」

「レポートにまとめるときに参照したい」

といったときに教材・ノート代わりに活用して頂けるものを目指しています。

 

今回は【感染症の分類】について。

 

日本の感染症法における感染症-分類

類型 特徴 主な対応・措置
一類感染症 感染力、重篤性など総合的な危険性がきわめて高い感染症 ・原則入院
・消毒などの対物措置
二類感染症 感染力、重篤性など総合的な危険性が高い感染症 ・状況に応じて入院
・消毒などの対物措置
三類感染症 感染力、重篤性など総合的な危険性は高くないが、特定の職業への就業によって感染症の集団発生を起こしうる ・特定職種への就業制限
・消毒などの対物措置
四類感染症 動物、飲食物などの物件を介して人に感染し、国民の健康に影響を与えるおそれがある感染症(人から人への感染はない) ・媒介動物の輸入規制
・施設の消毒
五類感染症 国が感染症発生動向調査を行い、その結果などに基づいて必要な情報を一般国民や医療関係者に提供・公開していくことによって、発生・拡大を防止すべき感染症 ・感染症発生状況の収集・分析とその結果の公開・提供
新型インフルエンザ等感染症 (新型)新たに人から人に伝染する能力を有することとなったウイルスを病原体とするインフルエンザ ・患者に入院勧告、就業制限など強制措置
(再興型)かつて世界規模で流行し、その後流行することなう長期間が経過しているものとして厚生労働大臣が定めるもの
指定感染症 既知の感染症の中で上記の一~三類、新型インフルエンザ等感染症に分類されない感染症で、一~三類に準じた対応が必要な感染症 ・厚生労働大臣が公衆衛生審議会の意見を聞いたうえで、一~三類感染症に準じた入院対応や消毒などの対物措置を実施
新感染症 人から人に伝染するとみとめられる疾患であって、既知の感染症と症状と異なり、感染力、重篤性など総合的な危険性がきわめて高い感染症 ・当初:都道府県知事が厚生労働大臣の技術的指導・助言を得て個別に応急対応
・要件指定後:政令で症状などの要件指定をしたのちに一類感染症と同様の扱いをする

 

類型ごとの該当感染症
一類感染症 エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱
二類感染症 急性灰白髄炎、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(SARSコロナウイルスに限る)、結核、鳥インフルエンザ(病原体がイ ンフルエンザウイルスA属インフルエンザAウイルスであってその血清亜型がH5N1であるものに限る。
三類感染症 腸管出血性大腸菌感染症、コレラ、細菌性赤痢、腸チフス、パラチフス
四類感染症 E型肝炎、A型肝炎、黄熱、Q熱、狂犬病、炭疽、鳥インフルエンザ(鳥インフルエンザ(H5N1)を除く。)、ボツリヌス症、マラリア、野兎病
ウエストナイル熱、エキノコックス症、オウム病、オムスク出血熱、回帰熱、キャサヌル森林病、コクシジオイデス症、サル痘、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、腎症候性出血熱、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、チクングニア熱、つつが虫病、
デング熱、東部ウマ脳炎、ニパウイルス感染症、日本紅斑熱、日本脳炎、ハンタウイルス肺症候群、Bウイルス病、鼻疽、ブルセラ症、ベネズエラウマ脳炎、ヘンドラウイルス感染症、発しんチフス、ライム病、リッサウイルス感染症、リフトバレー熱、類鼻疽、レジオネラ症、レプトスピラ症、ロッキー山紅斑熱
五類感染症 インフルエンザ(鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症を除く。)、ウイルス性肝炎(E型肝炎及びA型肝炎を 除く。)、クリプトスポリジウム症、後天性免疫不全症候群、性器クラミジア感染症、梅毒、麻しん、メチシリン耐性黄色ブドウ球 菌感染症
アメーバ赤痢、RSウイルス感染症、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、急性出血性結膜炎、 急性脳炎(ウエストナイル脳炎、西部ウマ脳炎、ダニ媒介脳炎、東部ウマ脳炎、日本脳炎、ベネズエラウマ脳炎及びリフトバ レー熱を除く。)、クラミジア肺炎(オウム病を除く。)、クロイツフェルト・ヤコブ病、劇症型溶血性レンサ球菌感染症、細菌性髄 膜炎、ジアルジア症、侵襲性インフルエンザ菌感染症、侵襲性髄膜炎菌感染症、侵襲性肺炎球菌感染症、水痘、性器ヘルペ スウイルス感染症、尖圭コンジローマ、先天性風しん症候群、手足口病、伝染性紅斑、突発性発しん、破傷風、バンコマイシン 耐性黄色ブドウ球菌感染症、バンコマイシン耐性腸球菌感染症、百日咳、風しん、ペニシリン耐性肺炎球菌感染症、へルパン ギーナ、マイコプラズマ肺炎、無菌性髄膜炎、薬剤耐性アシネトバクター感染症、薬剤耐性緑膿菌感染症、流行性角結膜炎、 流行性耳下腺炎、淋菌感染症
新型インフルエンザ等感染症 新型インフルエンザ、再興型インフルエンザ
指定感染症 鳥インフルエンザ(病原体がインフルエンザウイルスA属インフルエンザAウイルスであってその血清亜型がH7N9であるものに
限る。)

 

 

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