「忙しい看護学生さんの勉強を少しでも楽にできたらいいな」
「事前学習・実習・国家試験対策に役立つ情報が気軽に調べられたらいいな」
そんな思いから「毒茄子(毒ナース)」は生まれました。
毒茄子の勉強部屋では、
「手元に教科書がないけどちょっと検索して見たい情報がある」
「レポートにまとめるときに参照したい」
といったときに教材・ノート代わりに活用して頂けるものを目指しています。
今回は【骨粗しょう症】について。
骨粗鬆症とは
骨粗鬆症は、骨組織には器質的な異常はないが、骨梁がまばらとなりそのために骨量(骨の密度)全体が減少して骨の強度が低下した病態をいう。
原因
・現在のところ原因は不明であるが、加齢現象によるとされている。
・閉経期女性に起こるものを[ 閉経後骨粗鬆症 ]、高齢者に起こるものを[ 老人性骨粗鬆症 ]という。
症状
・腰痛
・円背
・脊椎椎体の圧迫骨折にいたる場合が多い。
・高齢者では、脊椎だけでなく、四肢の骨量も減少するため、定型的骨折(上腕骨外科頸骨折、コーレス骨折、 大腿骨頸部骨折)が頻発する。
検査法
①マイクロデンシトメトリー法(MD法) | |
標準となる階段状のアルミニウム板とともに手のX線写真を撮影し、デンシトメーターを用いて定量する。 | |
②単一ガンマ線吸収法(SPA法) | |
ガンマ線を使って、その吸収を測定することによって骨量を測定する。軟部組織の量によって誤差が生じる。 | |
③二重ガンマ線吸収法(DPA法) | |
2種類のエネルギーのガンマ線を使用し、軟部組織の誤差を補正して骨量を定量する。 | |
④二重エネルギーX線吸収法(DEXA法) | |
ガンマ線の代わりにX線を使用する。現在、最も正確に骨密度を測定できる装置であり、腰椎や大腿骨頸部などの局所のみならず、全身の骨密度を測定することもできる。 | |
⑤定量的X線CT法 | |
CTを使用し、小さな部位の骨量を測定する。 | |
⑥超音波法 | |
踵骨における超音波の伝導度を測定することによって、骨密度を推定する。 |
検査用マーカー
①骨形成マーカー:
・骨型アルカリホスファターゼ
・オステオカルシン
②骨吸収マーカー:
・尿中ピリジノリン
・デオキシピリジノリン
・(尿中あるいは血清中)Ⅰ型コラーゲンN末端テロペプチド(NTX)
治療
・急性腰痛の場合:
短期間の安静ののち、理学療法・コルセット装着などを通常の腰痛症の治療に準じて行う。
・骨量低下の予防:
女性ホルモン剤、カルシウム剤、活性型ビタミンD製剤、カルシトニン製剤、ビスホスホネート製剤、 イプリフラボン、ビタミンK、ラロキシフェンなどの投与
・骨量の維持:
身体的活動、適度な運動が骨量の維持につながるため、高齢となっても運動は必要である。
管理人は第105回看護師国家試験受験者です。そのため記事に掲載されているのは、管理人が看護学生だった当時にまとめていたノートやレポートからの情報です。
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