「忙しい看護学生さんの勉強を少しでも楽にできたらいいな」
「事前学習・実習・国家試験対策に役立つ情報が気軽に調べられたらいいな」
そんな思いから「毒茄子(毒ナース)」は生まれました。
毒茄子の勉強部屋では、
「手元に教科書がないけどちょっと検索して見たい情報がある」
「レポートにまとめるときに参照したい」
といったときに教材・ノート代わりに活用して頂けるものを目指しています。
今回は【廃用症候群】について。
Contents
廃用症候群とは
安静臥床を続けて心身の機能を適切に使用しないことにより、さまざまな合併症が発生した状態。高齢者に多い。
症状(身体的変化)
一週間の安静臥床で、筋萎縮は10~15% 、筋力低下は30%ずつ進行する。
脳・心
・周囲への関心や意欲の低下
・認知症や抑うつ傾向
循環器
・心拍数の減少→血漿量の減少
・心機能低下による静脈血栓症
・浮腫、起立性低血圧、息切れ、脱水
呼吸器
・呼吸機能低下
・誤嚥性肺炎
消化器
・蠕動運動の低下による食欲低下
・便秘
筋肉
・筋委縮・筋力低下によるADL低下
・失禁
皮膚
・褥瘡
関節
・拘縮
・尖足
症状と予防策(看護、援助)
筋力低下、筋萎縮
→ 関節可動域訓練(他動⇒自動)
関節拘縮
→ 関節可動域訓練(他動⇒自動)
起立性低血圧
→ 常時ベッドアップ30度、徐々にアップしていく
心肺機能の低下
→ 適度な活動
褥瘡
→ 体位変換(2時間ごと)、側臥位30度
尿路・呼吸器感染症
→ ベッドアップ30度、呼吸訓練、話す・笑う、口腔ケア
静脈血栓の形成
→ 下肢運動、弾性ストッキング、フットポンプ
骨粗鬆症
→ カルシウム、ビタミンD摂取、日光浴
尖足
腓骨神経麻痺の症状の一つ。足先が下を向いたまま(底屈)、もとに戻らなくなった状態
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