「忙しい看護学生さんの勉強を少しでも楽にできたらいいな」
「事前学習・実習・国家試験対策に役立つ情報が気軽に調べられたらいいな」
そんな思いから「毒茄子(毒ナース)」は生まれました。
毒茄子の勉強部屋では、
「手元に教科書がないけどちょっと検索して見たい情報がある」
「レポートにまとめるときに参照したい」
といったときに教材・ノート代わりに活用して頂けるものを目指しています。
今回は【褥婦の子宮収縮・悪露の経日変化、測定方法、観察】について。
産後の子宮収縮
・胎児・胎盤娩出後、子宮復古に伴い、子宮底の位置が経時的に変化する。
・胎盤娩出後、子宮底は臍下2~3横指の位置にあるが、弛緩した骨盤底筋群の回復と膀胱の充満により、徐々に上昇する。
・分娩12時間後には、一時臍高まで達するが、その後は徐々に下降し、産褥6~8週目で非妊時の子宮の大きさに戻る。
・産褥2週間を経過しても腹壁上から子宮底を蝕知できる場合や、産褥6週で子宮の大きさが鶏卵大以上であれば、子宮復古不全を考える。
経過時間 | 子宮底の高さ | 子宮底長 |
1)分娩直後 | 臍下2~3横指 | 11cm |
2)分娩後12時間 | 臍高(右に傾く) | 15cm |
3)産褥1~2日目 | 臍下1~2横指 | 12cm |
4)産褥3日目 | 臍下3横指 | 10cm |
5)産褥5日目 | 臍高~恥骨結合上縁の中央 | 9cm |
6)産褥7日目 | 恥骨結合上縁 | |
7)産褥10日目以降 | 腹壁上から触れない |
悪露の変化
時間の経過 | 量(グラム) | 性状 |
分娩時 | 100~300 | 赤色 |
分娩~2時間 | 70~100 | |
産褥0日 | 100~200 | |
産褥1日 | 50~100 | |
産褥2日 | 30~40 | |
産褥3~4日 | 20~30 | 褐色 |
産褥5~6日 | 10 | |
産褥7~13日 | 10 | |
産褥14日~ | 少々 | |
産褥2~3週間 | – | 黄色 |
産褥4~6週間 | – | 白色 ~消失 |
総計 | 300~700 |
産褥 | 2、3日 | 1週頃 | 2、3週 | 4週頃 | 6週頃 | |
子宮体部 | 形状 | |||||
重さ | 約1,000g | 約500g | 約300g | 約100g | 約70g | |
子宮頸部 (外子宮口) |
2指分開いている | 1指分開いている | 閉鎖 | |||
悪露 | 赤色・血液成分が多く含まれる | 褐色・ヘモグロビンが変性し、褐色を呈する | 淡黄色・血液成分は減少し、白血球が主体となる | 白色・白血球は減少し、子宮腺分泌が主体となる | 消失 |
参考書籍・学生時代にお世話になった参考書/専門書たち
管理人は第105回看護師国家試験受験者です。そのため記事に掲載されているのは、管理人が看護学生だった当時にまとめていたノートやレポートからの情報です。
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