「忙しい看護学生さんの勉強を少しでも楽にできたらいいな」
「事前学習・実習・国家試験対策に役立つ情報が気軽に調べられたらいいな」
そんな思いから「毒茄子(毒ナース)」は生まれました。
毒茄子の勉強部屋では、
「手元に教科書がないけどちょっと検索して見たい情報がある」
「レポートにまとめるときに参照したい」
といったときに教材・ノート代わりに活用して頂けるものを目指しています。
今回は【排尿障害】について。
排尿障害とは
高齢者は加齢による尿道・膀胱周囲の筋力低下、疾患による障害、ADL低下、認知力低下などさまざまな原因により、尿失禁を起こしやすい。
尿失禁の種類
種類 | 病態 | 原因疾患 |
腹圧性尿失禁 | ○骨盤底筋群の弛緩、尿道閉鎖機能の低下により、腹圧上昇時(せき、くしゃみなど)に尿道が閉塞されず少量の尿が漏出する。 | ○妊娠、分娩(多い) ○肥満 ○加齢 など |
切迫性尿失禁 | ○膀胱に尿が貯留したときに、排尿を抑制する機構が十分に働かず、強い尿意を突然感じ、耐え切れずに尿が流出する。 | ○過活動膀胱 ○神経因性膀胱 (仙髄より上位の中枢神経障害) ○細菌性膀胱炎 など |
溢流性尿失禁 (奇異性尿失禁) |
○慢性的な下部尿路通過障害があると、残尿量が大量となる。これにより膀胱内圧が上昇し、尿道閉鎖圧を上回ると少量ずつ尿が漏出する。 | ○神経因性膀胱 (仙髄または末梢神経障害) ○前立腺肥大症 ○高度の尿道狭窄 ○低活動膀胱 など |
反射性尿失禁 | ○上位中枢と仙髄の間で連絡不全があり、尿意がなく、排尿筋の不随意収縮により尿が流出する。 | ○神経因性膀胱 (橋~仙髄より上位の脊髄障害) など |
機能性尿失禁 | ○日常生活動作(ADL)の障害により、トイレへの移動や排尿動作ができない | ○認知症など |
真性尿失禁 | ○尿道括約筋の障害により、膀胱から尿が持続的に漏出する |
看護、援助
(1)排泄動作への援助
①尿意があり、歩行能力がある
→トイレへの誘導
②尿意があるが、歩行能力が不足している
→ポータブルトイレの使用
③尿意が明確でない、意識を感じてもトイレに間に合わない
・失禁用パッドの使用
・リハビリパンツの使用
・時間を決めてトイレに行く習慣をつける。
可能であれば失禁した時間、トイレで排泄できた時間を記録しておき、排泄パターンを把握する。
④夜間の排泄
・安楽尿器、尿集器の活用
参考書籍・学生時代にお世話になった参考書/専門書たち
管理人は第105回看護師国家試験受験者です。そのため記事に掲載されているのは、管理人が看護学生だった当時にまとめていたノートやレポートからの情報です。
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