とにかく世間的にマイナスイメージが強い業界だけど・・・どんな世界なのかをきちんと知ってる人は少ないんじゃないかな?
この記事を書いているわたしは、短期間ですが”実際にネットワークビジネスをやってみた”経験者です。
わたしには合わない世界でしたが、決してビジネス自体が悪質なわけではないんですよね・・・。
この記事を読んで、
そういうビジネスをただ過剰に否定するのではなく、中立に判断できるようになることや、
上手に見分けたり対処できるようになる人が増えたら嬉しいです。
Contents
ネットワークビジネス(MLM)の仕組み
俗にいうネットワークビジネスとは、法的には「連鎖販売取引」に定められた規則にのっとってつくられた商品販売システム。
以下のような条件(特定商取引法)を全て満たす販売形態が「連鎖販売取引」とされます。
✔物品の販売(または役務の提供等)の事業であって
✔再販売、受託販売もしくは販売のあっせんをする者を
✔特定利益(紹介料や販売マージン、ボーナス等)が得られると誘引し
✔特定負担(入会金、商品購入費、研修費等の名目で、何らかの金銭的な負担)を伴う取引をすること
日本でこの「連鎖販売取引」の要件を満たす形で行われている商法が、MLM(マルチレベルマーケティング)やネットワークビジネスと呼ばれるビジネスの形態です。
(”ネットワークビジネス”・”MLM/マルチレベルマーケティング”・”マルチ商法”はあくまでも俗称です)
実際の商品やお金の流れをさらっと書くと、
と、意外とシンプル。
従来の流通では、たとえば生産者→販売業者→卸売り業者→運送業者→実店舗→消費者など、ひとつの商品が消費者の手に渡るまでに多くの手間(人手)やコスト(運送費や人件費)がかかっています。
さらに商品を宣伝するためには、広告料(テレビや雑誌・インターネットでのCM・PR)がかかります。
MLMはこの流通ルートを、生産者/販売者→消費者 兼 広告主 兼 販売者(ビジネスユーザー)→消費者(ユーザー)などに流れを簡略化することで、
その広告や流通にかかるコストを削減してビジネスユーザーに還元しています。
こういう仕組みはいくらでもあって、
たとえばこういうブログで商品を紹介する「アフィリエイト」も、流通コストが抑えられるぶん、ブログから商品が売れたら記事を書いた人に紹介料が入る仕組みだよね。
インターネットが普及してなかった頃は、商品を販売するためには基本的に店舗が必要だったんですよね。
それには配送コストや、テナント代や販売員の人件費がかかる。
普段わたしたちが何気なく買っている”モノ”には、作った人・運んでくれた人・売ってくれた人の人件費や、流通・保管にかかる費用が含まれているんですよね。
そうそう。
だからたとえば、化粧品売り場で無料でカウンセリングをしてもらえるのも、販売商品に宣伝コストや人件費が含まれているからこそ。
そしてそこには目の前の販売員さんだけじゃなくて、その人を育てた上司や本社にいる事務や経理の方の人件費、会社の運営にかかるコストなども少しずつ含まれてるんだ。
確かにそうしないと、極端にいえば会社が潰れてしまってわたしたちの給料や働き口が無くなっちゃうし・・・
こうやって世の中の流通にかかるお金の動きを知ると、ネットワークビジネス(MLM)の仕組みも「普通じゃん」ってなりますね~~~!
そう、実はすごく普通なんだ。
欧米ではMLMは一般的に普及しているビジネスなんだけど、教育システムにお金の勉強がない日本では「紹介料をもらう仕組み」は敬遠されがち。
さらに昔は、架空の商品にローンを組ませたり、紹介すればするほど無限に紹介料が入るような悪徳ビジネス(いわゆる”マルチ商法””ねずみ講”)も実際に存在していたからね・・・。
そして一昔前、「MLM=紹介料で儲かる」という数字や利益に踊らされて、十分な知識や心構えもないまネットワークビジネスに手を出す人が増えたんですよね・・・。
元々の仕組みは健全なMLMでも「簡単に稼げるよ」「誰でも資産や不労所得をつくれる方法がある」など、人の不安を煽ったり弱みに付け込むアプローチをする人が多いから、
【ネットワークビジネス=全面的に悪!】というネガティブイメージが世間に定着してしまった。
完全にヒューマンエラーですよね・・・。
ネットワークビジネスで起きていることは「ヒューマンエラー」
正直、この一言に尽きます。
看護師や医療職が声をかけられやすい理由
まぁでも・・・要約するとこういうことになるんだよね・・・。
もちろん全員がこういう人ってわけじゃないけど、”こういう傾向の人が多い”っていうのは納得できる人が多いと思う。
わたしは会社員から看護師になったので・・・その給与水準の高さにビックリしました。
そして不規則でストレスの多い職業のためか、もらった分を浪費してしまう人が多いんですよね・・・。
また、忙しさゆえに仕事と家の往復になってしまう人も多く、特殊で閉鎖的な環境に長年居続けることで、職場以外の人との交流が少なくなりがち。
その結果、毎日人と関わる仕事でありながら「人見知りなんです」「外の人とどんな話をしたらいいか分からない」という人も少なくありません。
女性がほとんどなので、食・健康・美容などに関心が高い人が多い。
かつ健康を害しやすいハードな環境で働いていて、健康や美容にお金を費やす。
そしてビジネスやお金の知識に疎く、
世間知らずで、交友関係が限定されている。
でも、そんなあなたこそ、痛い目や嫌な思いをしないためにこの続きも読んでくださいね。
本来は健全であるべきビジネス。
ですが結局、ニーズがありそうな人=顧客になりそうな人が”ターゲット”となりやすいのがビジネスの常です。
実際にどう誘われたか?
わたしをネットワークビジネスに勧誘してきたのは、看護師時代に同じ病棟で働いていた先輩でした。
先輩と言っても、わたしはいわゆる”社会人経由ナース”だったので、その先輩はわたし(当時30歳)よりかなり年下(当時23~24歳)。
わたしはその職場を年度末で辞めることが決まっていたのですが、その彼女(以下、Aさん)が退職直前に「なんで辞めるんですか?!ゴハンいきましょー!」と声をかけてきました。
元々お互いの同期を含め何人かで食事に行くことはあったので、自然にOKして初めて二人で食事へ。
退職理由を聞かれ(表向きは家族の事情)、「病院の医療に限界を感じたから、予防医学の勉強をしたいんだよね」と話しました。
すると
「えっ、すごーーーい!!!超カッコイイーーー!!!」
「実は私も予防めっちゃ興味あって、今勉強してるんだ!!!」
「〇〇もやってるの?今度〇〇イベントあるから来ない?!」
とAさんは一気にハイテンションに。
そのときは「若い子ってテンション高くてスゴイな」と思った程度ですが、のちのちその”やたら大きいリアクション”が仕込まれたものであることを学び、
今では”過剰・不自然なリアクション”はネットワークの人を見分けるよい指標になっています。
やってみた理由~勧誘についていってみて
✔正直、ちょうどヒマだったから(笑)
✔一方的に毛嫌いしてきたが、実際にどんな世界か知ってみようと思ったから
✔その会社の商品に魅力を感じたから
最初にAさんに誘われて参加したのは、ヨガのイベント。
当時のわたしはホットヨガに通っていて、ヨガのインストラクタースクールにも通っていたので誘われて自然に参加しました。
そのイベントは、ヨガは普通にやったんですが「なんか、参加者同士の身内感が強いな」と感じました。
そして、イベント開始前もイベント中も、Aさんが次から次へとわたしに知人を紹介してきます。
さらにイベント後もなかなか帰してもらえず、やたらと絡まれる。
あと、妙に褒められる(”妙に”と引っかかるのがポイント)
また、イベントでは酵素ドリンクやサプリなどが紹介され、試飲なども用意されていました。
「すごーーーい!フリーランスデビューだね!」
「予防やりたいんだ?すごい素敵な人いるから近々お茶しない?」
そんなこんなで、Aさんに紹介されたBさんに次の予定を取り付けられ・・・次にBさんとそのビジネスの先輩Cさんとお茶をして・・・
「海外の予防製品の流通・販売をしている」
「代理店ができる仲間を探している」
などと説明され、”説明会”に誘われました。
は~なるほど、魂胆見えたわ~
その”説明会”に誘われた時点で「たぶんネットワークビジネスだろうな」と確信していました。
その5年以上前にネットワークビジネス勧誘をされたことがあったわたしは、当時は「マルチ、気持ち悪い!」と一方的に毛嫌いしていました(そのときは、勧誘してきた人の質もすごく悪かった)。
とはいえ、BさんやCさんにはそんなに嫌な感じがしなかったので「まぁ仕事辞めたてでヒマだし、人生勉強になりそうだし、試しに行ってみよ~♪」と、説明会に参加してみることにしました。
そして行ってみると「おおおおお~!」「すごーーーい!」「さすが!!!」など、そのセミナーではみな示し合わせたようなリアクションを連発していて、
「あーーー、ここであのオーバーリアクション仕込まれてんだな・・・」と冷静に思いました。
そして内容も、
「不労所得が・・・」
「このままいくと健康もお金も失う未来・・・」
「遺伝子研究の最先端をいく商品・・・」
「最高のテクノロジーで、アンチエイジングができる〇〇・・・」
「この製品で、こんなに変わりますよ!」
と「あぁ。想像通り」だった反面、「でも、結構スゴイなここの商品。必要な人はいるだろうな~」と純粋に感動。
そこのメーカーの製品は高いものもありましたが、比較的適正価格で売られているものもあり、予防医学を勉強したかったわたしにとって”勉強しがいがある”と思えるものでした。
そこで、
騙されたつもりでやってみよ~っと♪
これも社会勉強だな♪
と、あえてネットワークビジネスにチャレンジしてみることにしました。
実際にビジネスをやってみて
わたしがネットワークビジネスに取り組んだ期間は、約3か月。
スキンケア化粧品とサプリメントが主力商品の企業のMLMでした。
(MLMの有名どころには、アムウェイ・ニュースキン・モデア・アリックス・ドテラなどがありますが・・・その中にあるいち企業です)
わたしは上の人(俗にいうアップライン)に、知人友人の【リストアップ】というのを作らされて、「この人に連絡しなよ!」「この人、私のところに連れておいで」などの指示やアドバイスを受けました。
でもわたしは「別にこの人には、そういう商品のニーズないと思うんだけどなぁ」「この人は必要性ありそうだけど、お財布的にしんどいだろうなぁ」など・・・
その人に沿って物事を捉えるため、声をかける方に申し訳なさを感じました。
色んな友人・知人に会って、ビジネスの話をしてみました。
My助ちゃん、ネットワークやってんの?!嘘でしょ、なんで?
へ~~~MLMって意外とまともなんだ。
そこの商品っていいやつなんだね!!!
My助ちゃんが勧めてくれるなら試しに買おうかな♪
わたしがMLMでビジネスに取り組んだ企業は、企業理念も商品もきちんとしていました。
世界的に社会貢献度の高い活動もたくさんしていました。
そのことを周りの人に伝えると「ネットワーク、意外とまともじゃん」とネットワークビジネスに対するネガティブイメージが少しずつ緩和され、わたしの紹介で商品を買ってくれる人が現われました。
好きな商品を買いたいし、説明もMy助から聞ければいいから、カタログで気になるやつあったら聞くね♪
あぁいうのマジ無理。
俺は絶対買わないからね~もうその話しないで~
仕組みが悪いわけじゃないのは僕も知っているけど、それで散々嫌な思いをしたことがある。
経験者だから言える、辞めたほうがいいよ。
MLMを始めると、人はその時点で相手を”ネットワークの人”と認識します。
わたしの場合は「あなたは軽々しく変なビジネスをする人じゃないから、きっときちんと理由があるんだよね」と言ってくれる方が多かったので、ほとんどの人との関係性は壊れませんでしたが・・・
やはり煙たがられたり、辞めるよう諭されたりと、”自分が毛嫌いしていた側”だったときにしていた反応を色んな相手からされました。
正直、これでうまくいって稼げたとしても、今まで出会った人たちとの信頼関係が崩れちゃうのはイヤだなぁ・・・。
実際にネットワークビジネスや、その商品を人に勧めて学んだことは
ということ。
それなりに売り上げは出るものの「好きなときに好きなモノを買ってほしいな」と商売気質ゼロのわたしは、
上の人に「ニーズを掘れ」と言われ、徐々にげんなりしていきました・・・。
辞めた理由~みんながんばりすぎて本末転倒
✔目的と手段がすり替わっている人が多かったから
✔一緒に仕事をする人を選べない・変えられないから
✔信用が減るビジネスだと実感したから
✔深夜の活動の負担が大きく、心も体もすり減ると感じたから
✔自分には向いていないと感じたから
わたしにはそもそも、お金を稼ぎたいという欲がなく、ビジネスの部分には一切興味が沸きませんでした。
「本当に人が健康で幸せになるために、何をすればいいのか?自分には何ができるか?」を模索するために病院の看護師を辞め、フリーランスになった人間。
なので「ネットワークビジネスがどうか」に関係なく、「商品がどれだけきちんといいものなのか」を知りたい好奇心で、商品の成分を調べたりめちゃくちゃ勉強しました。
けど、ビジネスを教えてくれる人たち(アップライン)は、ほとんどが看護師でも医療従事者でも人たち。
かつて自分が美容や健康のトラブルに悩まされ、それを解決してくれたその企業製品に純粋にはまりビジネスを始めた人もいれば、
「権利収入」「不労所得」「稼げる仕組みづくり」というメリットに惹かれてビジネスを始めた人もいる。
MLMでは基本的に、紹介料をもらい続けるためには自分自身も毎月商品を一定額以上買い続けなければなりません。
すると、元々は純粋な気持ちでビジネスを始めた人でも、商品を買い続けることがノルマになってきます。
そして売り上げを出して収入を得るためには、次の紹介者(新規のユーザーやビジネスユーザー)を見つけて、買い続けてもらう必要があります。
すると今度は、商品を買わせ続けるノルマに縛られ、顧客候補を求めて次から次へと友人・知人に声をかけるようになっていきます。
本来、お金は心や生活を豊かにするための手段のはず。
ですが、ネットワークビジネスを続けていると、最初は純粋な気持ちだった人でも”商品を売ることが目的”になり、友人や知人を「ビジネスに誘えるか」「商品を買ってくれるか」で見るようになってしまいます。
すると心がすり減り、信用がすり減り、ビジネスを続けるためにお金も時間も削られていきます。
そして気づけば、”お金を得ることが目的”にすり替わっていきます。
さらに、ビジネスセミナーが行われるのはほとんどが深夜(副業としてやる人が多いため、会社員が仕事後で参加できる20時や21時からスタート)に及ぶため、
健康のためのスキンケアやサプリメントを扱っているにも関わらず、健康的な生活が送れない状態が続きます。
健康サプリを飲み続けるために不健康な生活をして、
「これ飲んでるから大丈夫!」とか言って・・・完全に本末転倒じゃん・・・。
高いスキンケアとかサプリとか使わなくても健康に暮らせるようになるのが一番なのにな・・・。
健康の本質から外れて、やり方もあり方もズレていくよなぁ・・・。
本来、人は健康的な生活を送ることを個々に心がけるもの。その健康生活を補うのがスキンケアやサプリメントであるはず。
ですが、ネットワークビジネスを続けて売上を向上・維持するためには、セミナーに参加し続ける生活を余儀なくされます。
すると生活がハードになり、心も体もお金も健康もすり減っていきます。
そして気づけば”自ら削っている健康を、スキンケアやサプリメントで補填する”という負のサイクルに陥っていきます。
そしてこんな生活してる人たちが上司(アップライン)なんてイヤだわ・・・
尊敬できない・・・。
でも、MLMって利害関係が紐づいて固定されてる以上、上司を選べないんですよね・・・。
あーあ、やってるの悲しくなってきた・・・。
ここまで読めば、ネットワークビジネスの何が問題なのかは伝わったのではないでしょうか。
ヒューマンエラーに限らず、エラーだらけ。
人生勉強と思いチャレンジしたネットワークビジネスでしたが、3か月取り組んで「やってるのがバカらしくなってきた」「あ、もう絶対ムリ」と、ある日気持ちがプツリと切れ、わたしは静かにフェードアウトしました。
余談ですが・・・当時のチームトップの経営者の方とはなぜか今も仲良くさせて頂いていて、たまに二人でお茶をしに行きます♪
その方は「閉鎖的な世界だし普通の友達も作りづらいから、フラットに関わってくれてありがたい。色んな人とつながっていくMy助の話を聞くのが楽しみ」と言ってくれています。
ビジネスから離れて2年以上経ちますが・・・その世界から離れても、人として尊敬できる方とのご縁は続くんだということを感じています。
で、実際稼げるの?成功する人しない人
①営業力がある人(一対一で相手の心を掴む力、ハッタリ力がある人)
②パスがうまい人(他人にお願いごとをするのがうまい人、甘え上手な人)
③他人の心に対して一定以上の鈍感さがある人
ネットワークビジネスを成功させるには、”一対一で会って相手の心を掴むスキル”が必要です。
なぜなら、商品やビジネスの勧誘は”口コミ形式”で行う必要があるから。
それはルール上定められていることでもありますが、実際問題として商品を買ってもらうときやビジネス登録をしてもらう際に、必ず”自分の紹介で”会員登録をしてもらう必要があるからです。
自分の紹介以外で会員登録をされた場合、商品の売り上げが出ても自分には紹介料は入りません。
そのため、オープンに企業宣伝や勧誘をしても
「ここの商品いいな~♪でもこの人から買う気ないし・・・友達でビジネスやってる人探して、その人から買おう」
となってしまったら、自分の売り上げにはなりません。
企業ごとに規則も定められていますが、ネットワークビジネスをする人はそういうことが起きないよう、
一対一で人を口説くには、営業力・トーク力・相手の心を掴む力が問われてくる。
つまり・・・そういうことです。
それは”パスがうまい人”。
営業力は低くても、人をつなぐ力や甘える力がめちゃくちゃ高い人ならうまくいきやすい。
会う予定を取りつけて、あとは営業がうまい上司(アップライン)にお任せする。
言い方は悪いけど、他力本願が上手で他人の気持ちに多少鈍感な人は、こういうのが上手だよね。
実際、ネットワークビジネスで稼いでいる人は存在します。
わたしがお会いした中では、月商が200万~1000万超の方も何人もいました。
そして成功している人に共通していることは
あぁ。この人なら、ネットワークビジネスじゃなくてもどんなビジネスでも成功するだろうな。
経営者としてなんでもできそう。
ということ。
ネットワークビジネスでの成功を機に、起業家として新たな会社を興し社会貢献をしている人は一定数います。
そして、”ネットワークビジネスで資産や不労所得づくり”と頑張っている人たちのビジネス収入は月数千円~20万程度。
そのうち月1万~数万を自分の商品購入に、セミナーや深夜の勉強・知人や友人を誘っての勧誘やイベント参加に相当量のお金や時間を費やしています。
稼いでる人は、他の仕事をやっても稼げそうな人なんだ。なにしろ、一対一で信頼と仕事を得る力を持っているわけだからね。
一方、そこそこくらいの人は普通の人だったり、「向き不向きがあるのにな・・・」と感じる人。
つまり・・・そういうことです。
ネットワークビジネスはいわば”完全歩合制”の世界であり、労働と対価が見合うようになるまでには相当の覚悟と根気が必要となります。
誰でも稼げるシステムがあっても、誰もが稼げるとは限らない
「誰でも稼げるようになる」
「成功してる人がいる、その通りにやればあなたもできる」
ネットワークビジネスに限らず、株や投資・仮想通貨などの資産形成関係に誘ってくる人たちはこんな風に声をかけてきます。
たしかに、誰でも稼げる”システム”ではあります。
成功者の真似をすれば、”理論上は”同じ知識を得て同じ行動をとることはできます。
けれど、人にはかならず向き不向きがあります。
そしてネットワークビジネスで収入を得続けるためには、かならず”商品を買い続けてくれる人”が必要です。
また、今はインターネットやSNSが普及し誰とでもつながれる時代。
こうしてブログやSNSを活用すれば、一人の人が一度に何万人もの人に向けて発信できる時代です。
そんな、情報過多で変化が大きい時代、
誰もが自分に合った情報を自分で選択するような時代に、
自分の元で”固定の企業の商品を買い続けてもらう”というビジネスモデルはあまり時代に沿っているとはいえないのではないでしょうか?
いつ別の企業で目新しい商品が生み出されて、ユーザーが離れていくかわからない。
いつ企業そのものがなくなるか分からない。
そのときに、その会社のそのビジネスにしがみついているとどうなるかは・・・誰もが想像できると思います。
勧誘の早期発見&早期対処
すぐに分かる?!”ネットワークの人”の見分け方
✔急すぎる「久しぶりに会おうよ」の連絡+事前に要件を明確に言わない
✔話していて、やたらと「悩みとか困ってることない?」と、必要以上にこちらのニーズを掘り進めてくる
✔「紹介したい人がいる」と誰かに紹介したがり、その相手をやたらと持ち上げるように褒める
✔その”紹介したい人”のイチ押しポイントが、テンプレート通りの成功者(〇〇に住んでる、〇〇円稼いでいる、)で、正直自分のニーズに合っていない
✔「すごい!」「最高!」と、こちらが違和感を感じるほど褒めてきたり、リアクションが過剰(その人の元々のキャラクターではなくなっている)
✔誘ってくるイベントが、その人らしくない主旨や内容である
✔「最近始めた仕事がある」というが、企業名や詳細を教えてくれない
✔イベントや仕事のホームページがない、教えてくれない
✔「特別な人にしか教えられない」などと、話を次回に持ち越そうとする
✔イベントをやっているという割にSNS(facebook、twitter、インスタなど)でオープンな発信をしていない、「SNSはやってないから」とアカウントを教えてくれない
ネットワークビジネス初心者の人は、大抵の場合は活動に”やらされ感”が伴っていて、やりたくない仕事を頑張っている人になっています。
ビジネスに誘いたいという目的を隠しているためか、目や表情に輝きがなくどことなく不自然に見えます。
とにかく、”その人がその人らしくない”動きをしていたら、要注意。
ネットワークビジネスの教えはどうしてもマニュアル的になってしまうため、ビジネス初心者~中級者の人は”新人研修を受けて、先輩のやり方を見よう見まねで実践している”という言動・行動パターンになりがちなんだ。
勧誘にあったときの探り方・断り方
対面編)話していて「なんか怪しい」と思ったら
✔「ところで、すごく調子悪そうに見えるけど大丈夫?」と聞く(実際に疲弊していることが多い。「え、調子悪そうに見える?そんなことないよ、なぜなら~」と、相手がビジネスや商品のことを話すきっかけをつくる)
✔「えっすごいねー!その商品詳しく教えて!」「その人の名前教えて♪」と話に乗り、個人名や企業名・商品名などの情報を引き出す
✔「最近、私も副業始めて。実はネットワークビジネスなんだけど・・・」と、MLMの有名どころの社名などを出し、相手の出方を伺う
情報収集)会ったあとにやるべきこと
✔”紹介したい人”の名前を聞き出せたら、インターネットでエゴサーチをしてみる
✔話の中で出てきた商品名や人物名をインターネット上で「〇〇 MLM」「〇〇 ネットワーク」などかけ合わせワードで検索してみる
✔ウェブ上にイベントページがないようなイベントには参加しない
メッセージ編)次の約束が決まったら・誘われたら
✔会う前や一度会った後に「もっと知りたい・見ておくからURL送って!」「ホームページは?SNSは?」とメッセージを送る(相手に送れるものがない場合、送られてきたSNSの発信内容が不自然な場合は、第三者に「これってどう思う?」と聞いてみる)
✔”紹介したい人”とのアポイントやイベントに誘われたら「”みんな”にも紹介したいから、他にも友達まとめて連れていっていい?」と、複数人の知人を同伴したいと提案し、反応を見る
✔「こっちもすごく紹介したい人がいるんだけど、今度一緒に会っていい?」と、周りで成功してる人や上司の名前を出して反応を見る
掘られたら掘り返す♪
オープンさが信用の指標になる今の時代に、”もったいぶって教えない””インターネット上のデータがない・不自然”ということがあれば、
それはネットワークビジネスなどである可能性が非常に高いです。
「データは?」「根拠は?」とちゃっかり情報収集しよう。
そして得られた情報から、ネット検索や第三者への相談をしてみよう。
怪しかったら次の約束には応じなくていいと思う。
✔行きたくない約束には「行くのやめます。ごめんなさい」とお断りの連絡を入れよう
✔その後、しつこく誘われたら「みんなと一緒に」と、自分側の友人知人数名を交えて会うことを提案する(デートの誘いをかわすときの要領)
ちなみに、断ることに罪悪感を感じる必要は一切ない。
ビジネス中の人は大抵、同時に複数の人に声をかけているので「今この人声かけても脈がなさそう」と思ったら別の人に流れが移っていくから。
ロックオンされないように、のらりくらりとかわしましょ~
自分が経験者だから言えることですが・・・
ネットワークをする人たちは大多数が比較的早期に「自分には向いてないな」「現実的にムリだな」と判断して、ビジネスから離れます。
なので「大事な友人がネットワークに・・・」「洗脳された?!」などと思っても、正義感から助けようとしなくても大丈夫ですよ~
ほとんどの場合、本人が苦労や人生勉強をして・・・自ら現実に戻ってきます。
(稀にがんばりすぎて大損して借金を背負う方もいますが・・・)
まとめ|ネットワークビジネスから学べたこと
✔ネットワークビジネスは仕組みは”普通”だが、ヒューマンエラーにより世間にレッテルを貼られた業界
✔️一定水準以上の経済力と健康知識がありながら世間に疎い看護師や医療職は、顧客としてもビジネスユーザーとしても声をかけられやすい
✔ネットワークビジネスで稼げる人は、どんな仕事をやってもうまくいくような人
✔ネットワークビジネスは、変化が大きいこれからの時代にそぐわないビジネススタイル
✔周りの人がネットワークビジネスに手を出しても、ほとんどの場合自ら辞めるため心配無用。一度距離を置き様子を見よう
ネットワークビジネスをやっていて実際に費やしたお金は15~20万円程度(商品購入代+セミナー代・交際費含む)かなぁ。
商品は実際に自分の健康への投資になったし、経営者の講座・セミナーに通ったと思えば安いもの。
成功者の話やセミナーなどを通して起業の基礎やお金・流通の基礎知識を学べたし、一気にいろんな人と知り合えていい人生勉強になりました。
”ネットワークビジネスの人”を9割がた初対面で見分けられるようになり、相手を否定せずに上手にかわすワザも身に着きました。
早期発見・早期対処できるので、めちゃくちゃラクです(笑)
いい人生経験・体験投資ができたなと思っています♪
結局、世の中の新しい会社は1年以内に半数以上・3年以内に7割が倒産するっていうし、
会社員になる人も1年・3年と経てば一定数の人が辞めていく。
看護師や医療者だって、同じ病院で同じ仕事を10年以上続けている人って稀だよね。
それと一緒で、結局人は向き不向き・世の中の流れや興味の変化によって変わっていく生きもの。
ネットワークビジネスそのものに、いいも悪いもない。
結局は、自分の選択と使い方次第なんですね・・・!
いかがでしたか?
ネットワークビジネスの世界と実情が、だいぶ見えたのではないでしょうか?
ビジネスの仕組みから見分け方、対処方法など、参考になれば幸いです。
*I for me♡マイセルフケア~あなたはあなたのために。私は私のために*