ミライナース

熱意は病院を動かす!メディカルコーチ看護師が伝える”教育者の教育”で起こす看護のイノベーション

 

取材時期:2017年11月

未来な明日に向かって、自分らしい生き方や働き方を創造する看護師や個人・団体を紹介するコーナー【ミライナース】。こちらの記事は、前身となったウェブメディア【ミライナース】より記事を移転しています。

 

マイマイ
マイマイ
熱い想いは・・・かならず届く♡

 

社会人のみなさん・・・後輩指導に悩んだこと、ありませんか?

職場の人間関係に悩んだこと、ありませんか?

「一度もない」という方は少ないのではないでしょうか。

 

今回紹介するのは、看護師をはじめ医療者のメンタルケアに取り組んでいる看護師の女性です。

対話形式の人材開発技術である“コーチング”を基にした教育を伝える“メディカルコーチ看護師”・・・

自身が苦しんできたからこそ伝えられる熱い情熱、そしてそんな彼女からにじみ出る優しさを、今回はお伝えしていきたいと思います!

 

変わらない医療・看護の現場に新しい風を!メディカルコーチ看護師の千春さん

 

マイマイ
マイマイ
可愛らしさと爽やかさを合わせた清楚系女子~♡♡♡

なんなのこの透明感~♡

 

今回紹介するのは、都内の医療センターで看護師として働く千春さん。

これまで病院でCCU(冠疾患専門治療室)や救命センターなどを経験してきた急性期看護のエキスパートナースである千春さんは、自身が苦しかった時期にコーチングに救われたことを機に一年半前に上京。

これまでの体験を基に疲弊する看護師のメンタルケア・意識改革、病院全体の組織改革に取り組んでいます。

 

千春さんは現在も病院で働きながら、一般社団法人メディカルイノベーションデザイン協会を設立し、自ら代表理事を務めています!

 

特別ゲスト♡取材 with ゆる活ナースayaka

 

マイマイ
マイマイ
ayakaちゃん、これから取材いくけど一緒に来る?

 

ayaka
ayaka
え~いくいく~♡

ナース仲間増やしたい~♡♡♡

 

 

急きょ、同日一緒にいたゆる活ayakaさんと二人での取材になりました!

(ayakaさんのミライナース紹介記事ブログはこちら)

 

辞めたい人しかいない職場!吐いてから出勤、うつ病、失踪・・・看護師が壊れていく現場での過酷な日々

 

千春さん
千春さん
看護スタッフが50人いたら、50人全員が辞めたいって言ってる職場でした。

忙しくて人間関係もすごく悪くて・・・

うつ状態になってしまうスタッフや、失踪してしまうスタッフまでいました。

病院に行こうとすると吐いてしまう“と言われたり・・・。

廊下で”大丈夫?”と話しかけるとポロポロ泣いて、”みんなが敵に見える”と言われたこともありました。

 

看護師として就職後、CCUや高度救命救急センターなど第一線で活躍していた千春さん。

救命を担うスペシャリストとして命と向き合う日々を送ります。新卒で入職したのは循環器の集中治療室であるCCU。

 

そこでは社会人として、また医療従事者として、厳しい中にも愛情のある指導を受けていたそうです。

“その時の副師長さんは、私たちスタッフの事を本当に信じてくれていた・・・”という千春さん。患者さんの状態が不安定な環境で指導は厳しく、ときには涙を流しながら働く日も・・・それでも、やりがいと自信をつけて成長できたそうです。

 

その後、救命医療・看護への熱い想いから、さらなるキャリアアップのために三次救急の医療センターで働き始めた千春さん。

ですが、そこで待っていたのは身体的にも精神的にもつらい業務と、歯車の噛み合わない対人関係でした。

 

その現場では看護師の誰もが一度は「辞めたい」と口にしていたといいます。

心身が疲弊しうつ病や休職、さらには失踪など、みな自らの健康と寿命を犠牲にしながら働く現場・・・。

 

千春さん
千春さん
信頼関係のない職場で看護を行うことがどれだけ難しく、やる気を削ぐか・・・

身をもって実感しました。

 

マイマイ
マイマイ
今まで聞いてきた中でも、ダントツで過酷な気がします・・・!

それでも千春さんはそこで仕事を続けたんですね・・・

 

千春さん
千春さん
みんないなくなっちゃえばいいのに!って思うくらい心が荒んでいました(笑)

でもそれでも看護が好きだし、いい看護がしたかった・・・。

私だけじゃない。みんな”いい看護がしたい!“その思いは同じはずなのに・・・

お互いの意見や思いを伝え合える環境がなく、“後輩が育たない!”、“先輩は私たちなんかチームの一員として見てくれてない!”そんな風に、ボタンを掛け違えたまま仕事をしていました。

 

看護師が疲弊しながら働く現場では、看護師が辞めていく。そして、人手不足からさらに業務が増え疲弊し、次の休職者や退職者を生み出す。失敗や事故が起こりやすい環境で、看護師の神経が張り詰め、人間関係が悪化していく・・・。

 

そんな負の連鎖が繰り返される現場で、千春さんは心身ともに疲弊していきます。

 

人生を変えに行った灼熱の地でまさかの大雪!孤独な異国で運命の出逢い

 

千春さん
千春さん
行くと人生が変わる!って言葉に惹かれて、思い切って一人でセドナに行ったんです。

熱気球に乗りたくて。そしたら、熱帯地域のはずなのに私が行った日に大雪が降ったんです!!!

英語は話せないし、なんでこんなところ来ちゃったんだろう・・・って思いながらホテルのラウンジで食事をしてたら、隣に日本人の方がいて・・・

その方が、コーチングスクールの社長だったんです。

 

マイマイ
マイマイ
なにその運命的な出逢い・・・!!!

何かの恋愛映画・・・?!

 

「人生を変えたい!」そんな想いからアメリカ・セドナに一人旅に出た千春さん。熱気球に乗りに来たはずが、大雪が降り熱気球ツアーは中止に・・・。

そんな常識では考えられない状況で、のちの師となる人物と巡り会います。

 

千春さん
千春さん
恋ではないですが(笑)

コーチングへの興味は沸きました。でも、すぐには行かなかったです。

当時の私は大阪に住んでいて、その方は東京の方だったので・・・

 

帰国後、しばらくはそれまで通り仕事を続けたという千春さんですが、経験年数が上がるにつれさらに責任のある仕事を任されるようになり・・・限界を感じたといいます。

 

千春さん
千春さん
責任も仕事も増えていく一方・・・

頑張っても頑張ってもゴールがないんですよね。

褒められることもなく、できる人ほど任されることが増えていく・・・

頑張り損だなって思いました。

 

限界を超えて働き続けた千春さん。

帰国から2年後、ついにコーチングセミナーに足を運びます。

 

自分が変わったら周りも変わった!見える世界が変わっていくことを実感したコーチング

 

千春さん
千春さん
最初は体験でワンデーセミナーに行ったんです。

東京に向かうバスの中では“みんないなくなっちゃえばいいのに”って思うくらいトゲトゲだったのが・・・

帰りは“あぁ、職場の人と話がしたいな・・・”って思っていました。

それからコーチングを学ぶために月2回、大阪から東京に通い続けました。

 

たった一回のコーチング体験で、自分の心の変化を感じた千春さん。

コーチングを通して、自分自身の物事の捉え方が変化していきます。

千春さんは、自分の見方が変わることで周囲の人とのコミュニケーションに変化が起こり、人間関係が良くなっていくのを身を持って実感していきます。

 

千春さん
千春さん
意見が違う時も、”相手がなぜそう思うのか“相手目線で物事を捉えるように自分が変わったんです。

反抗的でうまく関われなかった後輩とも距離が縮んで、夜勤の仮眠中に人生相談をしてくれるようになったり・・・そのときは本当に嬉しかったです。

他のスタッフからは“こんな風に話を聞いてくれる先輩が病棟にいるなんて思ってなかった”・・・とまで言われました。

この言葉は嬉しさ半分、かなり衝撃でしたね。私たち先輩看護師はいったい、後輩の何を見てきたんだろうって。

そこから色々病棟内で活動してみたんですが・・・一人で頑張っても、病棟全体に広げるのは難しかったです

 

セドナで恩師に出会って数年。

千春さんは自身の視野が広がっていく感動と、変わらない病院のあり方への疑問との間で葛藤します。

 

“教育者の教育”で人間関係の悪循環を止める!本気の熱意は、病院を動かす

 

千春さん
千春さん
今の病院に入って、研修や勉強会をやりたい!って師長さんに申し出ました。

”そんなことを言ってきたのはあなたが初めて”と言われたけど・・・(笑)

言ったおかげでメンタルヘルス部門みたいな形を特別に作ってもらえました。

 

マイマイ
マイマイ
すごい熱意と行動力・・・!

千春さんが変わったからこそ、周りも動いた・・・そんな感じがする・・・!

 

千春さん
千春さん
今は、院内で後輩に教える世代にコーチングを教える勉強会やワークショップをやらせて頂いています!

看護師って年数が上がると、気づいたら教える側に・・・ってことが多いんです。

指導者のための教育とかって、あまりなくて・・・。

気づいたら後輩指導よく分からないけどリーダー不安だけど主任・師長・・・人は自分が教えられたことや自分の経験に基づいて行動する。人間関係や業務の悪循環が起こっているところで働いてきた人はそれを繰り返すことになります。

 

コーチングを学ぶために東京に通い続けていた千春さん。

それまで病院以外での交友関係がほとんどなかった千春さんは、コーチングスクールで20代から高齢の方まで年齢や職業の垣根を越えたたくさんの人と出会い、視野が広がったといいます。

そんな縁もあって上京した千春さんは、現在の医療センターに入職したことを機に、看護教育・医療者の意識改革・病院の組織改革に向けた行動を起こし始めました!

 

 

 

 

 

ayaka
ayaka
マイさん・・・わたし・・・

感動が止まらない・・・!!!

 

医療現場に合ったコーチングを!千春さんが教える【即実践・後輩指導術】で見つかる”伝わる指導”と”自分らしさ”

 

千春さん
千春さん
後輩指導って、きちんと教えてもらいましたか?

少し前まで教えてもらう側だったのに、気づけば指導を行う側に・・・。

伝わっているか不安・・・。言葉を選んだつもりだったけど、嫌な顔をされた・・・。

そんな経験のある看護師さん、今も悩んでいる看護師さん、これから後輩指導をする看護師さんに、ぜひ参加して頂きたいです!

 

現在も病院に勤務し、院内の看護教育を行いながら、さらに一般社団法人も設立した熱意溢れる千春さん。

そんな千春さんは11月に法人設立後、初となる『後輩指導術セミナー』を開催しました。

 

【千春さん初セミナー♡】後輩ナースに伝わる!後輩ナースとつながる!即実践!みつけよう!自分らしい後輩指導術

【対象者】
後輩指導を行う看護師(学年、役職は問いません)

【受講のメリット】
・後輩との関わり方に不安がなくなる
・自信を持って指導に取り組めるようになる
・後輩の本音が分かるようになる
・技術だけでなく、関わり方を教えられるようになる
・共に切磋琢磨する仲間とのつながりができる

 

 

→実際に開催されているセミナーの様子はこちらから

 

千春さん
千春さん
認められていない、必要とされていない・・・”できて当たり前”と評価されない環境にいると人は“自分はいなくてもいい”と感じ、疲弊していきます。

“ちゃんと見てもらえている”“ここにいていいんだ”・・・職場の中でそう思えただけで、ものすごく救われるんです。

所属感から他者への信頼が生まれ、自分も相手も幸せになって自己肯定感が高まります。

そうやって接してもらえた人は、自分にも人にも優しくなり働く満足度が上がる。それって医療の質、看護の質を上げることにもつながりますよね。

 

ayaka
ayaka

こんなに頑張ってて、こんなに可愛いナースなんて・・・

反則でしょ♡

 

自分自身が苦しんで乗り越えてきたからこそ伝えられる想い・・・。その溢れる熱意で看護教育・組織改革のために行動を起こし続ける千春さん。

わたしはそんな千春さんの健康と幸せを応援していきます!

 

 

掲載情報は取材日時点のものです。最新の活動については、紹介者のリンク先・SNS・HP等よりご確認ください。

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