もしかして、HSPなんじゃない?
何それ初めて聞いた・・・!
病気?でも・・・看護師だけど教科書で見たことない!
最近聞くようになった言葉「HSP」
共感力が高くて物事が深く見えすぎてしまう・・・そう、そんなあなたも当てはまるかも?
仕事や人間関係で苦労してきたのは、このせいだったのかも?
5人に1人いるといわれるHSPの定義や特徴、症状、対処方法などについて調べてみました!
Contents
HSPとは?繊細で敏感すぎる気質
ハイリー・センシティブ・パーソン(英: Highly sensitive person, HSP)とは、生得的な特性として、高度な感覚処理感受性(あるいは生得的感受性)を持つ人のこと。
HSPは生まれ持った気質であり、生涯、変わることはない。人口の約15~20%を占め、男女によって偏りは見られない。同様の性質は、人間以外にも100種以上の生物にも見られる。
(wikipediaより引用)
「敏感すぎる・繊細すぎる人」
「察知力や感受性がとても鋭い人」
って感じかなぁ。
<具体的な行動的特徴>
・充実した内面生活を送り、スピリチュアルなことや、哲学に興味を持つ傾向がある。
・言語能力が高い。
・HSPの内、7割が内向型で、3割が外向型(=HSS)である。
・生まれつき感情や社会性をつかさどる右脳が活発。ただし「右脳タイプ」というわけではなく、上記の様な「優れた言語能力」や「深い思考」に見られるように、左脳の能力も十分に発達させる。HSP/非HSPに関係なく、人間の脳は 「言葉や、意味の分析・解釈は左脳」「言葉によらない感覚処理は右脳」で処理し、右脳が先に発達し、左脳は遅れて発達する。HSPにおいても10代にさしかかり、左脳の能力が発達してくると大人びた美的センスや、鋭い洞察力を見せる様になる。右脳で得た深く細やかな感覚データを、左脳で適切に処理できる様になる為である。
・大きな音、眩しい光・蛍光灯、強い匂いのような刺激に弱い。
・物事に対して容易に驚き、短い時間にたくさんのことを成し遂げるよう要求されると混乱する。
・一部のHSPを表現するとき、シャイさ、抑制、恐怖症といった言葉がしばしば使われる。しかし、これらの性質は周囲の環境的なストレス源の有無によって獲得されたりされなかったりするので、HSPに当てはまるとは限らない。(wikipediaより引用)
今は社交的だけど、子どもの頃はコミュ障で人に話しかけらなかったなぁ。
でも国語の文章読解問題が異常に得意で、国語のテストの点数だけはやたらよかった・・・!
<家庭・養育環境において>
「物事をより細かく感じ取り、あらゆることに影響を受けやすい」というHSPの特性は、生まれて間もないころか発現され、無意識に情報を潜在記憶に取り込みやすい。それゆえHSPの子供(=HSC)は、良くも悪くも養育環境から強い影響を受け、より敏感に反映していく。愛着に満ちた安定した養育環境で育てば、より安定した大人に育つが、不安定な養育環境で育つと、ひときわ不安定な人生に苦しむ。
はたから見れば問題のない家庭環境だったり、比較的平穏な子供時代を送ったように見えても、HSCは余計に「つらさ」を感じ、また、家族や兄弟の全てがHSPという訳でもなく、兄弟の中でもとりわけ強い感受性・より色濃いHSP特性を生まれ持ち、家庭の中ですら理解されていないケースもある。とりわけ「機能不全家族」の中では、HSP/HSCが、いちばん「歪み」を受けやすい。
前述の通り、HSP特性は、生まれて間もない頃から発現する為、現在の問題の原因となった、上記の様な子供時代の大きな出来事を、本人が覚えていないことが多い。この「無意識」が、深い不信感や、うつ状態や不安感を引き起こすとされる。(wikipediaより引用)
他人の状況や気持ちが分かりすぎて、物心ついた3歳から親に気を遣って(家が貧乏だと理解してたから)お菓子をねだることすらできない子どもでした・・・。
人口の15~20%、約5人に1人という確率で存在するHSPは、病気や発達障害などではなく「生まれ持った気質」とされています。
高度な感覚処理感受性(あるいは生得的感受性)=感受性や感覚の鋭さから本人が生きづらさを抱えやすく、自閉症スペクトラム(ASD/アスペルガー症候群)などを本人が疑う場合もありますが・・・
ASDの人のコミュニケーション障害はコミュニケーションの発達が遅れが本質ではなく、社会的場面でのコミュニケーションの方法が独特であるのが特徴です。例えば一見流暢に話し、専門用語や四文字熟語などを多用する人でも、意味を十分に理解せずに使用していることがあります。音程や抑揚、早さ、リズムに偏りがあり話し方が単調であったり、リズムが不自然だったり、自分の好みのことを一方的に話し続けることや相手の言葉をそのまま繰り返してしまうといったこともコミュニケーションの方法の偏りです。
また、言葉を字義通りに受け取ってしまう、言葉の裏を読むことが苦手、相手の発した言葉の中で自分の気になった部分のみに着目してしまうといった偏りがあります。
(横浜発達クリニックHPより引用)
他人の気持ちがわかりすぎる、物事の奥行きが見えすぎるのがHSPの特徴だね。
これって・・・いいのか悪いのか・・・。
とはいえ5人に1人ってことは、HSPはごく普通に生活の中にいる存在ってことだよね。
HSPを診断する4つの特徴【DOES】とは
D 「深く処理する」
O 「過剰に刺激を受けやすい」
E 「感情反応が強く、共感力が高い」
S 「ささいな刺激を察知する」
大人になるにつれて多少変化している方もいるかもしれませんが・・・子供時代の自分や今の自分の状態を照らし合わせて、根本的な気質をみてみましょう。
D 「深く処理する」
敏感に反応したり、些細なことを察知する根底には「深く処理する」という性質があります。物事を徹底的に処理したり、深く考えたりは無意識で行われることもあります。
年齢の割に大人びた質問をしたり、あれこれ考えてなかなか決断ができない、じっくり観察して考えるので初めての人や場所を前に「行動を起こすのに時間がかかる」といった形でも表れてきます。
(参考「ひといちばい敏感な子」)
脳の中の内面の状態や感情、体の位置、外部の出来事といった情報を統合して現状を認識する部位が活発に働いていることで、一を聞いて十を知るような思考力・察知力を発揮するんだね。
口に出さない相手の本音や潜在意識まで視えるような気がしてたのは、気のせいじゃなかったのかぁ~
例えば・・・
☑一を聞いて十を知る、少しの説明で物事の全体像が掴める
☑建前やお世辞の裏にある、人の本音を見抜いてしまう
☑その場限りの楽しさよりも、生き方や哲学的なことへの関心が高い
☑世間話などの会話よりも、深い対話ができるコミュニケーションを好む
という人は【D 「深く処理する」】にあてはまる人と言えそうです。
O 「過剰に刺激を受けやすい」
HSPは自分の内外で起こっている全てに人一倍気がつき、処理するので、精神的に負担がかかり、ゆえに体も人より早く疲労を感じます。過剰に刺激を受けやすいのは、深く処理できる性質の裏返しです。
大きな音や気温の変化、匂いや肌触り強い光などからも人一倍刺激を受け、楽しいはずのイベントでも圧倒されてぐったりし、興奮が強いと目が冴えて眠れなくなったりします。
過剰に刺激を受けるという性質は、自閉スペクトラム症(ASD)にも見られる特徴でHSPと混同されがちですが、まったく別のものです。HSPの敏感さは「敏感性感覚処理」と呼ばれ、「感覚処理障害」や「感覚統合障害」とはまったく異なります。
(参考「ひといちばい敏感な子」)
匂いや触覚にも敏感で、香水や煙草に耐えられない、スキンシップがものすごく苦手。
毎日満員電車に乗って朝だけでライフ残0になってたし、かつて自律神経失調症・うつ病になったのも納得・・・。
例えば・・・
☑人ごみや賑やかな場所に行くだけで疲れてしまう
☑急に声をかけられたり、大きな声や音を聞くと驚いてしまう
☑人に言われたことに深く傷ついたり、必要以上に自責の念や罪悪感を持ってしまう
☑気圧・気温、光や肌触りなどに敏感に反応してしまう
という人は【O 「過剰に刺激を受けやすい」】にあてはまる人と言えそうです。
E 「感情反応が強く、共感力が高い」
過剰に刺激を受けることも深く処理することと関係がありましたが、感情反応も深く処理することと密接に関係しています。
HSPはどんなことにも人一倍注意を払い、観察し、学び、物事の一つひとつを深く感じ取り、涙もろく人の心を読むことに長けていて、完璧主義で、ささいな間違いにも強く反応。
友人や家族、知らない人のストレスにまでよく気がつきます。
HSPはそうでない人に比べて、ミラーニューロンの働きが活発です。ミラーニューロンとは、ものまね細胞と呼ばれていて、相手の動作や感情を見ると、脳内で自動的に真似るという神経細胞のこと。他人の意志や気持ちを深く酌み取る助けにもなります。
HSPはそうでない人に比べて共感を生む部位が活発に働いています。
(参考「ひといちばい敏感な子」)
例えば・・・
☑人が怒られていると自分のことのように苦しくなる
☑泣いている人を見ると、自分も泣いてしまう
☑何気ない表情や言動・行動から、相手の機嫌や体調を察する
☑人の喜ぶ姿や笑顔を見ると安心する
という人は【E 「感情反応が強く、共感力が高い」】にあてはまる人と言えそうです。
S 「ささいな刺激を察知する」
小さな音、かすかな臭い、細かいことに気づくのは、感覚の器官が発達しているからではなくて(そういう人もいるが)、感受性が強いからこそささいなことに気づくのです。
人や場所の外見上の小さな変化、物の配置の変化に気づき、声のトーン、視線、しぐさや表情からいつもと違う変化を察知したりします。
ただし、神経が高ぶりすぎている状態だと、この察知力は発揮されません。
(参考「ひといちばい敏感な子」)
五感が鋭くて人より多くの情報を受信・処理してたら、そりゃストレスを感じやすくなるよね・・・。
他の人はあまり気になってなかったんだ・・・。
例えば・・・
☑時計の秒針の動く音や冷蔵庫の音などが気になる
☑服のタグやチクチクする素材の服が苦手
☑隣の人の会話、匂い、動きなどが気になってしまう
☑強い光が苦手
☑カフェインや添加物に体が敏感に反応する
という人は【S 「ささいな刺激を察知する」】にあてはまる人と言えそうです。
DOESの4つ、すべてに該当する人がHSP
D 「深く処理する」
O 「過剰に刺激を受けやすい」
E 「感情反応が強く、共感力が高い」
S 「ささいな刺激を察知する」
わたしは、全部バッチリ当てはまっていました・・・。
1つでも当てはまらないものがある人は、HSPには該当しないそうだよ。
わたしは人生だいぶ切り拓いてきて、ずいぶん生きやすくなってきたけど・・・感受性が高すぎて、他人の見たくない部分まで視えてしまうから、生きづらさは未だにすごく感じるよ。
この自分の体質で苦しんでる人、たくさんいるだろうな・・・。
HSPには、ライトワーカーも多そうだなぁ。
https://myselfnurse.com/lightworker-feature/
対処方法:敏感な感受性と共感力を長所に
☑人より広い視野や俯瞰力・感度の高いアンテナの持ち主である
☑他人の気持ちを汲みとり、心を癒したり寄り添う才能がある
☑他の人が気付かないことに気づける、気が利くことが役立つ仕事を選ぶことで力を発揮する
相手の状態を読みとったり先回りする思考力があるなら、それを自分を護ること・人のためになることに使うことができたらいいよね。
テレパシー並に人の感情を汲み取ってしまったり、他人の状態から影響を受けやすいからすごく疲れるけど・・・
わたしが看護師が天職だと思えたのも、ライターになって誰かに共感してもらえる文章が書けるのも、HSPの気質が活きているからこそなのか・・・。
上手に付き合っていかないといけないなぁ。
参考書籍
あなたはHSPでしたか?
周りにHSPに当てはまる人はいませんか?
敏感で察知力や共感力が高いことは、持って生まれた気質。
自分がHSPであること、または周りにHSPの人がいることに目を向けることができれば、お互いに傾向がわかり今までより付き合いやすくなるのではないでしょうか?
HSPの特性は弱点となる反面、長所や武器に変えられる可能性を秘めた気質でもあります。
繊細さ、敏感さ、察知力や共感力、感受性・・・自分を構成するその要素を、強みに変えられたら生きづらさは少しずつ和らいでいくのではないでしょうか?
この記事を読んだ方が、HSPな自分を大切にして、自分らしく幸せに歩んでいけることを願っています♪
*I for me♡マイセルフケア看護~あなたはあなたのために。私は私のために*