いつも”誰かのため”に頑張っていませんか
患者さんのために。
周りの人のために。
家族のために。
友達のために。
いつも、誰かのために。
「もっとがんばらなくちゃ」
「私がもっと仕事ができれば・・・」
「あぁ、全然ダメだ。私落ちこぼれなのかな。看護師向いてないのかな・・・」
「ほんと、看護師辛い。でも私が辞めたら病棟はもっと忙しくなるよね」
「辛いのはみんな一緒だ。だから我慢しなくちゃ・・・」
こんなふうに思ったことはありませんか?
あなたのせいじゃない。「誰も幸せになれない医療」を担う苦しみ
「先輩の当たりがキツイ、いつもイライラしている・・・」
「声をかけたのに忙しいからと無視された・・・辛い」
「やばい、怒ってる?どうしよう?」
「怖くて報告できずにいたら、報告しなかったことを怒られた・・・」
「対応が遅くなって、結局自分も周りも仕事が増えて、さらに険悪な空気になった・・・」
医療技術は進歩し続け、医療・介護保険の名のもとに医療資源は湯水のように、際限なく、平等に、患者さんに注がれている。
”終われない命”の量産。
もう自分で自分の細胞を再生できない、寿命を超えた命に手を加え続ける現代の医療。
そしてその命を守り支えるために一番頑張っているのが医療者であり、看護師だよね。
「じゃあ病気になったらどうしろって言うんだ」「死ねっていうのか!」「年寄りを見捨てるの?」という人もときどきいる。
でも、自分が何者なのかも分からなかったり、もう自分で自分の身体を治せないのに苦しい治療に耐え続けて生き続けることは「命を大切にしている」と思いますか・・・?
それを生存期間だけを伸ばして、必死で死なないように食い止める。
医療者が、看護師が、次の時代を担う人たちが、自分の寿命をすり減らしながら。
本当にそれでいいと思いますか?
自分が疲弊して、命を削ってまで誰かのために働き続けたい?
自分の心と体を壊してでも、人の役に立つことや看護をすることは、あなたにとって幸せ?
誰も幸せになれない医療がある。
上司も先輩もあなたも、元々はきっと人への思いやりの心を持っていたはず。
誰かがあなたに辛く当たるのは、あなたが悪いからじゃない。
その人に、周りを思いやる余裕がないから。
余裕がない状態に、させられてしまっているから。
誰もが知らず知らずのうちに被害者になり、加害者になる。
だから人を責めても自分を責めても、何も始まらないし解決にはならないんだよね。
大事なのは「これから、”あなた”はどうする?」っていうこと。
”誰か”のために。その対象をまず”自分”に変えること
病気になる人を減らす、病院に行く人を減らす、病気になってもそれを受け容れて生きる、マインドや文化、環境を広めること。
そうすれば医療の負荷が減る。
それは長年「病気はお医者さんが治してくれるもの」という受け身の姿勢が日本人に沁みついているから。
じゃあ・・・どうしたらいいの?どうすればその想いが伝わって、みんなが健康に目を向けるようになるの?
それは「あなた自身がまず健康であること」が一番大切だってこと。
人の健康を支える看護師が自分の健康を削ってつらい思いをしているなんて、あまりにも不自然だよ。
先に自分を満たして、自分を健康に幸せにする。予防や治療の知識を、まずは自分に全力で使うんだ。
「周りの人を大切にしなさい」そう言われて育ってきたけど・・・どうしてその対象に”自分”がいなかったんだろう。
奉仕・自己犠牲が日本の教育・文化だったよね。
無理して患者さんや誰かのために頑張って、自分の健康を失ったら、むしろ周りにも迷惑だ・・・。けどきちんと自分を満たせたら、自然と周りの人を満たすエネルギーも沸いてくるよね。
いつも”誰かのために”を続けてきた看護師さんは、もっともっと自分を大切にしてもいいと思うよ。
看護師として自分の仕事や生活を楽しめている人は、それでいい。
でも、がんばりすぎて無理をして結局休職したり病気になってしまったら、自分の積み上げてきたお金も健康も時間も失うことになります。
「苦しいなぁ」「しんどいなぁ」ともしあなたが思っているなら、頑張りすぎている自分を見直してみませんか?
お仕事をお休みになった人、仕事から離れた人、
そんな人がたくさんいます。あなただけじゃないよ。
でも、何かを失ってからでも、いくらでも人は新しくやり直せるから。
自分を責めるのをやめて、まずは自分を満たす。そんな人が増えたらいいな。
*I for me♡マイセルフケア看護~あなたはあなたのために。私は私のために*