大切な人を守りたい！救急看護からDMATを目指す努力家ナース

 

 

 

突然ですが・・・皆さんは災害に襲われた経験はありますか？明日もし、災害が起きたらどうしますか？災害に備えて準備はしていますか？

 

今回のミライナースで紹介するのは、災害派遣医療チームでの活躍を目指している看護師の女性です。

 

看護師の中でも特に経験や判断力を求められる災害の現場を、彼女が目指す理由とは・・・？

そこにはご自身の経験から生まれた、優しい想いが溢れていました。

目標は災害派遣医療チーム！救急救命室で日々奮闘する香奈さん

 

 

今回紹介するのは、総合病院で働く現役ナースの香奈さん。

将来はDMAT（災害派遣医療チーム）で働くことを目標に、必要な経験を積むために救急救命室で看護師として働いています。

 

 

「もしあの時、自分に知識があれば…」家族の死をきっかけに看護の道へ

 

 

香奈さんは、その華やかな外見から「チャラチャラした子」と誤解されることが多いそう。ですが、その内面はとても真面目。

周りに気を遣う優しすぎるくらい優しい女性です。”相手の気持ちを考えすぎてうまく話せなくなる”ということも度々あるそうです。そんな香奈さんが看護師を目指すようになった理由は、そんな彼女らしいとても優しさに満ちたものでした。

 

元々子どもが好きだった香奈さんは、幼い頃から保育士か小児科の看護師になりたいと考えていたそう。

そんな香奈さんの進路を決定付けたのは高校生のとき。香奈さんのお爺さんが亡くなったことがきっかけだったそうです。

お爺さんはご自宅で心筋梗塞を起こし、そのまま独りで亡くなられたそうです。

 

 

周りの人を守れるようになりたい・・・そんな想いから香奈さんは看護師を目指すことを決めました。

 

忘れられない東日本大震災。被災経験を機に救急救命を志す

 

宮城の石巻出身の香奈さん。看護学校進学が決まっていた高校三年生の終わりに、東日本大震災が起こりました。

 

慣れない避難所での生活。香奈さんは物資が少ない中で心身を消耗し、避難生活で５キロ以上痩せたそう。東日本大震災の際に災害で一名を取り留めたにも関わらず、その後災害関連死で亡くなった方は3,500人以上にのぼるといわれています。

 

 

恐怖と不安に苛まれる日々の中で香奈さんは、たくさんの命を救う医療チームの姿や届けられる支援に感動し、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

 

大切な人の死や、辛い震災の経験。香奈さんは悲しみを乗り越え、大切な人を守るために看護師になりました。

 

優しさを強さに変えて。救急救命のスペシャリストからDMATへ

 

救急科に配属されて二年目の香奈さん。生死を争う患者さんとの関わりの中で、日々奮闘しています。

 

 

 

香奈さんと私はかれこれ５年近くの付き合い。努力家なうえ、優しすぎる性格から思い悩むことの多い繊細な香奈さんは「頑張らなきゃ！」が口癖。頑張りすぎて倒れないか心配になります。

 

たくさんの悲しい経験を乗り越え、目標に向かって一途に突き進む香奈さん。ミライナースは、そんな香奈さんの健康と幸せを応援していきます！